ワイルドライフ

Wildlife

-西表島の動植物-

西表島は亜熱帯気候であり、日本でありながらさながらジャングルのような生態系を見ることができます。
特に有名なのは国内希少野生動植物種に指定されているイリオモテヤマネコやマングローブ。
その他にも珍しい貴重な動植物が多く生存し、自然にあふれた島です。

イリオモテヤマネコ

西表島に約100頭生息していると推定され、絶滅が心配されていることから国内希少野生動植物種に指定されております

現在、イリオモテヤマネコは西表島に約100頭生息していると推定され、絶滅が心配されていることから国内希少野生動植物種に指定されその保護が図られています。ヤマネコは西表島の中でも比較的標高の低い地域に生息していることがわかってきています。

生き物掲示板・島人の営み・西表島の自然・イリオモテヤマネコの世界等の展示が行われております。

西表野生生物保護センター
西表野生生物保護センターは西表島を訪れる皆さんにイリオモテヤマネコをはじめとする希少野生生物や西表島の自然について知ってもらい、野生生物への理解や関心を深めるための普及啓発活動や、絶滅の恐れのある野生動物の保護繁殖事業や調査研究を総合的に行うために建設されました。


野生生物保センターに展示されている一部です。
保護センターでは調査・研究、保護活動なども行われております。

貴重な自然環境を次の世代に引き継ぐためには多くの人の理解と科学的なデータの集積が必要です。
センターはこうした活動の拠点としての役割も果たしています。

利用案内
開館時間
午前10時~午後4時
休館日
毎週月曜日、子供の日及び文化の日を除く祝日、6月23日(慰霊の日) 年末年始
入場料
無料
住所
沖縄県八重山郡竹富町古見
TEL / FAX
09808-5-5581 / 09808-5-5582

Web

マングローブ

西表島のマングローブは4科6種で構成されており、特に東部の仲間川のマングローブ林は「仲間川天然保護区域」と国の指定を受けています。

マングローブは熱帯、亜熱帯地方の海岸、入江、河口泥湿地で、満潮時に海水に浸る場所に生育している樹木類の総称です。西表島のマングローブは4科6種で構成されており、特に東部の仲間川のマングローブ林の面積は108haにも及び、「仲間川天然保護区域」と国の指定を受けています。

河口から上流へかけて主にマヤプシギ→ヤエヤマヒルギ→オヒルギの順に分布しています。

マングローブは自然のフイルター
マングローブは陸から流れ込む泥や土、栄養分を沢山含んだ水を受け止めるフイルターのような役割を持っています。
土地開発で流れ出た泥や土などがサンゴの海に直接流れ込むとプランクトンが大量に発生したり、透明度が落ちてサンゴに必要な光が届かなくなったりします。サンゴを中心として成り立っている海の生態系を変えないように、マングローブはしっかりと余計なものを受け止めています。
それと同時に、荒い波で海岸がけずりとられるのを防ぐ役割もあります。


マングローブ周辺に生息するミナミコメツキガニ。このカニは集団を作ることから「軍隊ガニ」とも呼ばれています。

マングローブと生き物
マングローブの林には沢山の生き物が棲んでいます。木々の上には哺乳類や鳥類、爬虫類、両生類が住み、水中には、エビやカニ、貝などが暮らします。張り巡らされた呼吸根や支柱根は多くの稚魚が安心して暮らせる大切な空間を提供してくれます。
マングローブは、黙々と根を張って大自然を守っているのです。