フィールドに出る前に

Before going to explore

-フィールドに出る前に-

皆様の度をより思い出深い旅にするために、また西表島の自然を守るために
私達のお願いを聞いて下さい。

西表島には500年以上にわたって人と自然が共存してきた歴史と文化があります。
また集落区域以外の島の土地は西表国立公園、天然保護区域、国有林などに指定されており
地域によって人間活動に様々な規制があります。
これらの規制は西表島の動植物を保護するために決められたものです。
訪れる地域に関する情報を良く調べ、規則を守りましょう。

西表島は大きな島です
自然に触れるには自分の足で歩きまわるのが一番ですが、島内の移動にはレンタカーやオートバイを利用することも多いと思います。
林道、登山道などの車の乗り入れはできるだけ慎みましょう。
また動物に気を付けて轢かないようにしましょう。

むやみに動植物を採取しないようにしましょう
学術的調査や研究以外ではむやみに採取しないようにしましょう。
観察した場合は元の場所へ放しましょう。ひっくり返した石なども元に戻しましょう。

ゴミを捨てないようにすること
火の用心などは言うまでもありません。万が一山や海岸で緊急野営をした場合は、きちんと後片付けをしゴミを持って次の目的地へ移動して下さい。最初からゴミになるものを持っていかない事が旅を楽しむコツです。

西表島には各集落周辺に御嶽(ウガン)があります
島の人たちが最も大切にしている神聖な空間なので勝手に立ち入ってはいけません。御嶽の中の木や草、その他の生き物石ころ一つであっても取ったり動かしたりしてはいけません。また御嶽に向かって失礼な行為、(例えば立ち小便など)をすると必ず罰(バチ)があたると昔から言われていますので要注意。
御嶽に行き当たった時は手を合わせ、旅の安全と健康を祈りましょう。
天然記念物の指定を受けている古見のサキシマスオウノキ群落は御嶽の中にあるので手を合わせてから入るようにして下さい。

西表島には古い歴史を持つ祖内の節(シチ)祭や古見の豊年祭を始め、人と自然とが上手に共存していけるよう神に祈願する様々な神行事があります。
残念ながらこれらの行事は誰でも参加できるような性格のものではありません。古見の豊年祭がカメラやビデオでの撮影を一切禁止しているように、これらの神行事には様々な規制があります。
もし島の伝統行事や祭事に関心があり、観たいと思う方は前もって島の人々とコミュニケーションをしておくことです。「西表の嫁(婿)にいらっしゃい」と島人に言われるような付き合いができる、ゆとりのある旅をすることがこの島を知る一番の方法でしょう。

【西表島エコツーリズム協会】発行
西表島エコツーリズム・ガイドブック「ヤマナ・カーラ・スナ・ピトゥ」より抜粋

皆様のご協力をお願いします
-竹盛旅館-