私達からのお願い

  


皆様の旅をより思い出深い旅にするために、また西表島の自然を守るために
私達のお願いを聞いて下さい。

参考資料:西表エコツーリズムガイドブック「ヤマナ・カーラ・スナピトウ」


●西表島には500年以上にわたって人と自然が共存してきた歴史と文化があります。
また集落区域以外の島の土地は西表国立公園、天然保護区域、国有林などに指定されており地域によって人間活動に様々な規制があります。
これらの規制は西表島の動植物を保護するために決められたものです。訪れる地域に関する情報を良く調べ、規則を守りましょう。
                              

ヤマネコ標識 ●西表島は大きな島です。
自然に触れるには自分の足で歩きまわるのが一番ですが、島内の移動にはレンタカーやオートバイを利用する事も多いと思います。
林道、登山道などの車の乗り入れはできるだけ慎みましょう。
 また動物に気をつけて轢かないようにしましょう。

●むやみに動植物を採取しないようにしましょう。
 学術的調査や研究以外ではむやみに採取しないようにしましょう。
観察した場合は元の場所へ放しましょう。
ひっくり返した石なども元に戻しましょう。

●ゴミを捨てないようにすること、火の用心などは言うまでもありません。万が一山や海岸で緊急野営をした場合は、きちんと後片付けをしゴミを持って次の目的地へ移動して下さい。最初からゴミになるものを持っていかない事が旅を楽しむコツです。
                              

●西表島には各集落周辺に御嶽(ウガン)があります。島の人たちが最も大切にしている神聖な空間なので勝手に立ち入ってはいけません。御嶽の中の木や草、その他の生き物石ころ一つであっても取ったり動かしたりしてはいけません。また御嶽に向かって失礼な行為、(例えば立ち小便など)をする植物2と必ず罰(バチ)があたると昔から言われていますので要注意。
御嶽に行き当たった時は手を合わせ、旅の安全と健康を祈りましょう。
天然記念物の指定を受けている古見のサキシマスオウノキ群落は御嶽の中にあるので手を合わせてから入るようにして下さい。

●西表島には古い歴史を持つ祖内の節(シチ)祭や古見の豊年祭を始め、人と自然とが上手に共存していけるよう神に祈願する様々な神行事があります。残念ながらこれらの行事は誰でも参加できるような性格のものではありません。古見の豊年祭がカメラやビデオでの撮影を一切禁止しているように、これらの神行事には様々な規制があります。
もし島の伝統行事や祭事に関心があり、観たいと思う方は前も植物3って島の人々とコミュニケーションをしておくことです。「西表の嫁(婿)にいらっしゃい」と島人に言われるような付き合いができる、ゆとりのある旅をすることがこの島を知る一番の方法でしょう。

皆様のご協力をお願いします。      竹盛旅館


気 候
旧暦の新年にあたる2月頃がもっとも寒く、最低温度は13℃ぐらい、薄手のセータが必要な時期である。
4月下旬に入ると気温は急激に上昇し「若夏」ウルチムと呼ばれる季節が到来。
5月上旬から6月下旬までは梅雨。梅雨が明けると真夏になる。水田には稲穂が輝き、7月下旬の豊年祭を迎える。最高気温は30℃を超え蒸し暑い日が続く。
8月下旬から10月までは台風シーズン。西表は台風の通過路で時には風速50m以上の突風が吹くこともある。台風シーズンが終わる11月新北風(ミーニシ)が吹き気温が急激に下がり、曇天や雨天が多い冬の季節を迎える。

服 装
西表島の太陽は紫外線が多いので要注意。帽子や長袖の服、日焼け止め、サングラスは必携。
森林や山に入ると棘や毒のある植物があったり、毒虫に刺されたりする時があるので、長袖シャツ、長川ズボン、軍手、帽子を着用。ポケットは多い方が便利。
靴は出かける場所によって選ぶ。リーフや海岸端の岩場ではスニーカーやダイビングブーツ。ハブのいそうな山や湿地では長靴や安全靴。干潟やマングローブ林をあるく時は運動靴か長靴。ゴムゾウリははまり込んでしまうのでだめ。地元の人は田んぼのようなものだから素足や地下足袋が一番かも。

持ち物
水筒、磁石、地図(山に入るときは1:2500地形図を持参)時計、タオル、雨具、軍手のほかに帰りがおそくなったり、迷ったりしたときのための懐中電灯は必携。地形によっては使える事もあるので携帯電話も必要。自然観察にはカメラ、筆記用具、双眼鏡などがあると便利。

行動の注意
西表島の森林生態系保護区域は、島特有の生態系を保存するために設定された森林と動植物の保護区域で保存地区(3.014ha),保全利用区(8.574ha)からなっています。
山に入るときは営林署(森林管理署)担当区に問い合わせる。
また西表島を横断したり、山に入るときは、予定日数、ルート、などを宿泊先や駐在所に届けておくようにしましょう。

★横断等で山に入るときには事故防止、自然保護等の観点から必ず入山届を、森林管理署、地元駐在所に提出して下さい。

沖縄森林管理署大原森林事務所 南風見201 09808ー5ー5308
竹富町役場西表東部出張所 南風見201 09808ー5ー5216
竹富町役場西表西部出張所 上原870 09808ー5ー6839
大原警察官駐在所 南風見201 09808ー5ー5510
上原警察官駐在所 上原870 09808ー5ー6510
白浜警察官駐在所 西表1499 09808ー5ー6110

浜リーフを探索するとき、干潟やマングローブ林を歩くときは潮の干満の時刻、潮位などの情報を調べておく。宿泊先でわからなければ測候所に聞く事。(西表測候所09808ー5ー6204)
最干潮時の前後1時間ほどリーフで過ごし、潮が満ちはじめたら直ちに浜に帰る。特に夏の大潮はあっという間に満ちてしまうので要注意。
山や川に出かけるときは大雨に注意。西表島の雨はどしゃぶりになるので、いきなり川が氾濫したり、鉄砲水が出たりする。

自然観察アドバイス
観察には、ある1種の生物に絞って細かく観る方法、 適当なルートを歩きながら付近で見られる生物を観察する方法がある。動物や昆虫などを手にとって観察したら、必ず元の場所に放すこと。
観察した事、気づいた事はすぐにメモ帳に書きとめる習慣をつけよう。些細なことでもあとで役に立つ。
日付、時刻、天候、場所お必ず記入する。
動物は急な動きや物音に敏感、じっと静かにしていると、隠れた動物たちか活動を再開するので、観察は焦らず時間をかけること。


  ★横断等で山に入るときには事故防止、自然保護等の観点から必ず入山届を、森林管理署、地元駐在所に提出して下さい。

遊覧ボート浦内川をさかのぼる
浦内川を遊覧ボートで軍艦岩までいき、マリュドの滝とカンビレーの滝、浦内川とイタチキ川の合流点を経由して、古見か大富へ抜けるルートです。行程がながいので計画をしっかり立てなければなりません。浦内川は以前下流部を「ウラチ川」、上流部を「イナバ川」と称していました。現在は下流部の浦内村に接する流れの名称である「ウラチカーラ」をとって浦内川と呼ばれています。「カーラ」とは川を意味する島の言葉です。1970年に橋が出来るまでは渡し舟で行き来していた事から島の人々は今でも浦内橋付近のことを「バダリヤ」と呼んでいます。
まず浦内橋の脇にある観光船の発着所から遊覧船に乗り、終点の軍艦岩まで行きます。途中風景を見ながらマングローブ林の特徴などを聞く事ができるので、様々なヒルギ類の違いをここで覚えてしまいましょう。
ボートが動き出してからすぐ左手に現れる支流がウタラ川です。この奥に西表島最大のウタラ炭坑がありました。今でもコンクリートの橋などに当時の面影をしのぶ事ができます。川の両岸には昔の水田あとが広がっています。上流に向かって左手の稲葉には戦前日本軍によって東洋マングローブ一と称された製材所が建設され、集落がありましたが昭和19年の大洪水で村は流され19人の人たちが行方不明となりました。

聖地「カンピレーの滝」
軍艦岩野船着き場からマリュウドの滝までは道が整備されており、亜熱帯林特有の木や草花には標識がついているため歩きながら植生をしることが出来ます。カンビレーの滝は西表の中でも第一級の聖地です。「カン」は神、「ビレー」は座るという意味で、神が集い座る場所という意味であるという事からその名がつきました。滝付近の岩場には水の流ヤシれが長い時間をかけて作り上げたポットホールがいくつもあり、このあたりにテナガエビが棲んでいます。

一番・二番小屋跡
滝を過ぎてからの目安は昔の営林署の作業小屋跡でしょう。イタチキ川との合流点の近くに二番小屋跡が、そこから2〜3時間ほどのところに一番小屋跡があります。台風で小屋が崩壊していらい再建されていないため、ただの平地となっています。途中で日が暮仲間川れてしまった場合小屋跡で野営が可能ですがこの地域一帯は森林保護地域に指定されており、原則的にキャンプは禁止されています。
ゆっくりいくと山中で1泊という事になりかねないので、時間配分に注意し、万が一のために非常食と緊急野営の準備をしていくと安心です。
一番小屋跡〜古見、大富までが一番時間がかかります。

一番小屋から古見へのルートは現在あまり利用者がなく、山道が荒れて大変わかりづらくなっている様です。
大富へ抜けるルートをおすすめします
くれぐれも十分な準備と、注意で臨みましょう。


観光船発着所〜軍艦岩船着き場・・・・・・・・・・・・30分
船着き場〜マリュウドの滝・・・・・・・・・・・・・・・・・・40分〜1時間
マリュウドの滝〜カンビレーの滝・・・・・・・・・・・・・10分
カンビレーの滝〜イタチキ・二番小屋跡・・・・・・・30分
イタチキ〜一番小屋跡・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2〜3時間
一番小屋跡〜古見・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・約5時間
一番小屋跡〜大富・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・約6時間
      所用時間9時間〜12時間


●トップページへ